河野談話の再検証のニュースを見て思うこと

日本維新の会の中山議員の追求から端を発し、ついには河野洋平官房長官談話の再検証という議論まで出てきたこのニュース、いろいろな反応を見てて思うのは「強制連行ということを誰も信じていないのではないか」ということ。

今回再検証すべきとなったのは河野洋平官房長官談話のとりまとめた当時の事務方トップである石原信雄元官房副長官が「裏付け調査をしていない」という発言を受けてのこと。

産経ニュースの記事から引用すると

石原氏は、談話作成にあたり、事実関係を明らかにするため関係省庁に資料調査を要請したが、「女性たちを強制的に(慰安婦に)従事させるという種の文書は 発見できなかった」と説明。「米国の図書館まで行ったが、女性たちを強制的に集めたことを客観的に裏付けるデータは見つからなかった」とも語った。
韓国側の強い要求で行われた元慰安婦16人の聞き取り調査については「事実関係の裏付け調査は行われていない」とした上で、「当時の状況として、裏付け調査をこちらが要求するような雰囲気ではなかった」と明言した。

ということの模様。

ただし、ここで重要なことは政府は一度も河野洋平談話について見直しする等の発言を行っていないこと。

が、あたかも談話を否定しているかのように騒いでいるのがマスコミやその他政党たちだ

  • 社民党 村山元総理大臣
    「軍関係者や政府の資料を調べて、総合的に判断したと思う。根拠もなく軽はずみに作ったものではない」
    産経新聞
  • 共産党 穀田恵二国対委員長
    「談話を葬り去ろうとする動きの一つだ。侵略や植民地支配の歴史の負の内容をなかったことにしようという動きと深く絡んでいる」
    時事ドットコム
  • 民主党 海江田万里代表
    「未来志向の日韓関係は今こそ必要ではないか。大きな歴史的事実を違えてはならない」
    The Wall Street Journal
  • 韓国外相の反応
    「歴史的真実に目を背ける反人道的行為。国連人権メカニズムが日本政府に要請してきたことへの挑戦だ」
    日経新聞
  • 朴大統領の反応

http://www.youtube.com/watch?v=q2msEyPXIMs

 

今回の件というのは
「ある犯罪で犯人が捕まった。しかし決定的な証拠だったものが実は発言だけ引っ張ってきたものだったので実は犯人じゃないかもしれない」
ということだったので検証が必要といわれているわけだ。

確実に証拠がある、といっている方々は何もあわてる必要がなくただ淡々とその証拠を出せばいいのだ。

それは発言ではなく当時の帝国陸軍の指令書であるとか米兵が慰安婦を捕まえての尋問の結果だとか。

そういうものなく只々「我々の行っていることは正しい。何故信じない」と言っているだけだったり、「否定をするな!」というだけだったり。

正直そういう行動を起こす人たちは結局のところ、正しいと証明するものがないことをわかっているから行っているとしか思えない。

だから被害者(と証言している人たち)に対して非常に失礼でしかない。

被害者(と証言している人たち)の方々のことを本当に考えるならばそれこそ証拠を集めて堂々と「我々は正しいのだ、これが証拠だ」というべき。

だから検証に反対する人たちをすごく胡散臭い気持ちで見ている。

 

あと、個人的な意見としてはどうせなら検証している図をすべてUstreamなりニコニコ生放送なりでリアルタイムで放送すればよい。

勿論、検証する人たちに韓国人だってアメリカ人だって入ればいい。

そして多くの耳目が集まっている中で本当はどうだったのか、というのを出すべきだと思う。

今後の問題にならないようにするためにも。

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