電子書籍、って考えはここ2~3年程度で急速に出てきたのかなぁ、と実感しているのですが、私自身は8~9年前からPDAで読んでおりました。
はじめの頃はClie PEG-NR70VやCASSIOPEIA l’gendaでテキストエディタを使って読んでいたものです。
で、そのころでも実はweb小説なるものは存在しまして、しかしAirHで接続する時代でした。
特にPEG-NR70Vなんてものは当時高校1年とかでしてAirHのCF Typeの接続ユニットは持っていてもMemoryCard対応のなんてもってなし。
当然当時は無線LANなんてのも普及段階。モバイルルータなんてのは夢の夢でした。(というかPDAの標準機能に無線LANなんてのは一部高級機種だけの時代)
そういう環境でweb小説を読むためにはサイトの文字をコピペしてtxtファイルにしてメモリカードに入れて読んでいたわけです。
そして未だにその時に遺産があるわけでして。。。。
今なら「webでみればいいじゃん」と思われる方もいるとは思いますが、すでにサイトがなくなっているものとか多数なんですよ。なので切るに切れないコンテンツたち。
こいつらをどのように読むか。
だいぶ前置きが長くなりましたがソフト紹介です。
今の時代はtxtリーダーやら青空文庫リーダーやらありますが、その中でも極め付けに便利なのは「aozorakoneko」です。
WindowsMobile(PocketPC)時代からあるソフトで古参ソフトに分類されるのではないでしょうか。
かく言う私もPocketPCで使用しておりました。(Genio550からHybridZero3までWindowsMobileユーザです)
フォントサイズや背景色の変更が可能であったり、全画面表示にできたりと多彩な機能です。
また、本棚機能(パスワード付閉架本棚まで装備!)もあったします。
一本棚あたりの制限もあまりない印象(ためしに100以上登録してみたところ、問題なく登録できました)でさらにすぐれている点は二重登録ができないようになっているところ。
一度登録されていると既に登録済みのメッセージが出てスキップしてくれます。
さらには複数端末での読んだページ数データの共有機能もあり。
電車の中で読んで、帰ったらデスクトップマシンで読んで、なんてのが可能。
この機能を持っているのはこのソフトだけだと思います。
現状、Windows系ではこれに代わるソフトはないですね。(iOS含めるとtxtからPDF、圧縮jpgまでカバーのi文庫が最強)
ただし、不満点としては著者名・作品名の自動登録ができない点。
作者へ問い合わせしたところ、ファイル名からの自動取得等を実装したことはあるそうですが、で削除したそうです。
これについては問い合わせの回答に書いてあった内容を公開していいものか判断がつきませんのでここでは書きませんが明確な理由をもとに行われていました。
残念ですが仕方ありませんね。
今後別の形などで実装されることを願います。
とはいえその点を除けばtxtリーダーとしては必須機能は全搭載されていて素晴らしいソフトとなっています。
当然WindowsStoreなのでtablet操作までカバーされているのでtabletで読みたい!という人にはいいかと。
ただし、ちょっと非力なマシン(特にAtom系)だと大量に登録された本棚の表示に若干重さを感じますのでその点はご注意を。
txtを読みたいという方は是非このソフトを使ってみるといいですよ。
有料で300円ですが確実に300円以上の価値ありです!
個人的な要望としてはWindowsPhone版のリリースやnyalu(aozorakonekoと同じくcatprojectさんの作品)との統合版とかのリリースも来てほしいですね。
Windows Store版 Aozorakoneko http://t.co/ciPHXMIDiM