内閣記者会の要求

死亡した7人の氏名公表を要請 人質事件で内閣記者会」(朝日新聞社の記事)という記事を目にした。

アルジェリアで起こったテロでは日本人を含む多くの人質が命を落としてわけですが被害者の方々の名前は公開されていません。

それに対してマスコミが反対の意を表明したようです(というかした)。

まず、被害者の方々の実名を公開しない理由については「(犠牲者の)家族と日揮が相談し、公表を避けてほしいとのことだった」(ソース:msn 産経新聞)となっています。

にも関わらず下記のような理由から内閣記者会なる組織は名前の公表を求めています。

  • 事件に対する国民の関心の高さ
  • 日本政府が公的に安否確認を行うとともに、情報収集、救出、帰国支援に全面的に関与している

この申し入れを見るに私は彼らがこう言いたいのではないかと思う。

『税金から金が出ているんだからそのぐらいの情報出せ。それに世間の関心が高いから犠牲者の関係者が証言する番組は視聴率が稼げる』

犠牲者の家族がいやだといっていることに対しての国家権力による強権で公表せよと迫る。まるで腕力に物言わせて地上げとかするヤクザそのものではないか。

ちなみにこの記事の冒頭につけたリンク先の記事の中では「菅氏は22日午後の記者会見で、氏名の公表について「(被害者の勤務先である)日揮がご家族の意向をまとめている。しばらく様子を見守りたい」と語った。」と書いています。

この記事の日付は『2013年1月22日19時19分』と書いてあります。

ところが公開しない理由が書かれているmsn 産経のニュースの日付は『2013.1.22 08:18』となっています。

すでにこの時点で朝日新聞社の記事には齟齬が生じています。意図的になかったことにしたのかそれとも本当に知らなかったのか(仮に後者だとするなら救いようのないくらいに悪意に満ちているとしか思えないが)。

どちらにしろ今回の申し入れが通らないことを祈っています。

 

 

さて、内閣記者会。

どんな会社が集まっているか調べてみました。

一覧があるところは見当たらなかったのですが少なくとも朝日新聞社は参加している模様。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です