ランボーの原作であるデイヴィッド・マレル著『一人だけの軍隊』が手元に届いたのでさっそく読み終わらせました。
感想としては「こんな内容だったけ?」です。
もっともよくよく考えてみたらランボーを見たことがあるのは第2作目以降で原作には存在しない部分だけです。
ランボーというとロケットランチャーぶっ放すわ、一人で大多数の敵をぶちのめす、怪我をしても難なく戦う話、というのが印象でした。
しかし、原作ではそんなシーンはほとんどありません。
たしかに敵であるマディソン警察署のヘリコプターを撃墜させるシーンは存在します。
でもロケットランチャで落とすのではなく、ライフルで操縦士を打ち殺すことで倒しています。
(こっちの方がすごいとも言えますが、派手さがない)
そのうえ途中から怪我をしていてそんなに動き回っていない感じです。
特に強く感じたのはなんというか、非常に暗いのです。
この小説の題材は『ベトナム戦争によって負ったアメリカの傷』を題材にしているとのことですが、確かにベトナム戦争の暗さ(個人的なイメージは小さいころに見た『戦争の20世紀』が元になっています)を見事に表現できている作品です。
でも一度読めば十分かも。
読み始めるとすごい勢いで読めるが一度でも止まるとたぶん読み終われない。
そんな内容でした。